自社株買いが自社株買い以上の意味を持つとき

オアシスによる自社株買い提案への安藤ハザマ現経営陣からの反対理由は表面的であり、むしろ、オアシスが指摘している問題点への現経営陣への認識が不十分であることが明らかにしてしまっています。

安藤ハザマ現経営陣の主張はこうです。我々の提案は短期的であって、今後の持続的な成長投資を制約し、財務基盤の安定を阻害することになると。これは事実とはかけ離れています。むしろ、安藤ハザマこそが短期的な認識のもと、過去を忘れて企業価値を毀損する無計画な投資をしようとしています。

オアシスが自社株買いを提案するのは、

-       安藤ハザマに、事業価値の大きな毀損を招くことになり、かつ、会社の方針を逸脱し、ひいては再びリストラにつながる無計画な投資計画をやめさせるため

-       現経営陣には、ローリターン・ハイリスクな事業への参入をして企業価値を破壊するのではなく、全てのステイクホルダーのためになる企業価値を増加させることに集中してもらいたいため

-       現経営陣には、業容拡大すること自体が目的となってしまった事業拡大よりも、安藤ハザマが最も得意とすることに集中させたいため

安藤ハザマの投資計画は少なくとも1,000億円が余剰資金として有することを公に認めていることは火を見るより明らかであって、つまり、弊社が提案する、9.98%の自社株買いの額は余裕で賄える額であり、その額であれば、将来の投資のために十分な資金を置いておくことができるということであります。

安藤ハザマが有するネットキャッシュ(債務考慮後の現預金保有額)は純資産の66%を占め、債務考慮前の現預金では純資産の73%で時価総額の77%をしめており、同業他社よりも著しく多い状況です。

我々の提案への反対理由に、自己株式取得を通じて自社に投資するには、171億円では多すぎるとしていますが、まったく馬鹿げています。

我々の提案への反対理由に、自己株式取得を通じて自社に投資するには、171億円では多すぎるとしていますが、まったく馬鹿げています。